10年くらい前から、コンパクトデジカメで写真を撮ってきて、最初はそうは思わなかったのですが、撮り続けるうちに画面の暗さがどうにも気になるようになってきました。
で、2年前にマイクロフォーサーズの一眼デジカメを購入して、まあその時点でレンズの明るさ、色合い、背景ボケなどに感嘆して喜んで撮っていたわけですが、やはり使い続けていると欲が出てくるもの。「革の質感の違い」までなんとか撮れないかなどと思ったわけです。
そこで、撮ってみました。
これは、当店で一番高額な靴のシェットランドフォックスのストレートチップ(57,750円)です。
靴や革がわかっている人は、この靴を見て欲しくなること請け合いの逸品。
革はイタリア・イルチア社のラディカカーフです。独特の色気というか艶っぽさが魅力で、もちろん履き心地も足に吸い付くようです。個人的にはこの革でこの作りはかなり割安だと思います。
次に、リーガルで40年以上定番で続いている2504(23,100円)の革です。
質実剛健・堅牢な製法でかつ日本人の足にきちんと合った定番中の定番。
店頭で見るとかなり光沢を持った革です。仕上げ時にガラスコーティングしています。
もちろん、この靴の革も悪いわけではないですよ。
どうでしょう?上と下の革の質感の違い。わかります?
タイプが違うので違いがわかりやすいかと思いますが、同じ革靴でもいろんな革が使われていますので、その違いを楽しむなんてのも紳士靴の楽しみだったりします。
ただ、写真に撮って思ったのは、あまり細かいところまできれいに撮り過ぎると、革のアラが目立ちかねないので、両刃の剣だな。でも、これからも革の魅力を伝えるために革の質感が判る写真を撮って行きますよ~。